Adios, Jugatsu Toi
今朝、通勤途上に眺めていたFacebookに
読売新聞からのニュース。
戸井十月さん死去
戸井さんと直接お会いしたことがあるわけではない。
大学時代、バイクに乗り始め
パリダカに胸ときめかせていた時に
北アメリカを縦断する姿を
床屋のテレビで見たのが
戸井さん知ったきっかけだったと思う。
ホンダのビッグオフで駆け抜ける姿は
まるで昨日の様に思い出される。
大学3年から本格的に中型免許を取り、
250ccのトライアラーでバイク生活を始め
追いつけ追い越せで色々なアドベンチャーに
興味を持っていた頃、
その姿は心の奥まで容易に入ってきた。
戸井さんの初期の小説は
ちょっと抗争ものも入った
一応差し障りの無い生き方をしてきた自分にとっては
優しく社会の多面性を覗かせてくれるものだった。
その後1991年に映画「風の国」を見に行ったりと
結構いつの間にか戸井さんの世界に引き込まれていった。
チェ・ゲバラの人となりにふれる
きっかけを作ってくれたのも
戸井さんの本のおかげだったと思う。
妙に押し付けがましくない、
自分が冒険家というより
仲間が支えてくれて冒険出来る自分が居る、
冒険やバイクが主役というよりも
旅で出会う人々、生活の姿を
上手く描写した紀行文は
戸井さんならではの世界だったと思う。
過去形で言わなければならないのが悲しい。
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