« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »

2011年3月28日 (月)

鑑識・なみぞぅの事件簿

3月最終の日曜日ながら
寒いですね〜、の神奈川県央。

夕方ハヤシカスタム
Gallina TGA6R1の燃焼室を見ました。

Dscn2853 DRのシングルカム
4バルブ、ツインプラグ
ペントルーフの
良くある
使用後のエンジンの
シリンダヘッドです。

下の方の何かを除いて。
Dscn2844_2
何かです。
ネジです。
めり込んで
キャップの部分は
割れています。

Dscn2847 ピストン側です。
ネジの残りが
こちらも
めり込んでます。

ちなみにヘッドのネジ頭が
Dscn2846 あったところは
こんな感じ。
見事に
ピストンヘッドに
ネジの跡。
しかもヘッドの変形は
そのまま最上のピストンリング溝の
変形に至ったらしく
ピストンリングを挟み込んでしまってます。
ネジの下の部分、
シリンダとの接触部に丸い跡があります。

Dscn2860 相手のシリンダ側
を見てみると、
シリンダヘッド側に
変形する打痕と共に
見事に丸い跡が出来てます。
瞬間的にこの部分は
完全にピストンとシリンダが
接触したのでしょうね。

前のオーナーが急にロックしたというのは
ここの部分に依るところだったのでしょう。

Dscn2857 吸気の車両右側バルブ用の
バルブリセスの部分に
やはりネジを咬み込んだような
跡が見られます。
おそらくはエンジン回転中に
この部分にもネジがしばらく存在。
その結果
Dscn2848 右側のバルブ端を
ロッカーアームが
叩きまくって
バルブ側に
怪しげな凹みを
生じたのでしょう。

左側のバルブ端にも同様の凹みが
見られるのは、左側からネジが入り
どうやらバルブシートで
挟まれた跡が見られている。
そのおかげで戻り切らないバルブの
おかげでロッカーアームが叩いた跡が
左側バルブでも見られているのでしょう。

Dscn2858 またネジと一緒に
キャブレータから
無くなっている
ニードル固定のプレート。
ピストンの上面を見ると
どうやらこのプレートで付いたと
思われる跡も見られた。

多分めり込む前に
排気側に移動したらしい。

この状態をハヤシカスタムの常連さんと
一緒に眺めましたが、
みんなシリンダヘッドにめり込むネジを見て
思わず笑ってしまうのには笑った。

ま、滅多に見れるものじゃないので。

さて...交換用の部品をどうしようかなぁ...。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年3月27日 (日)

TM40分解開始

三月最後の週末、
いい天気でしたけど寒いですね。

神奈川県央の
ガソリン渋滞も一段落。
でもハイオク160円台ですか...。

寒さが理由かもしれませんが
引きこもってキャブの分解です。

Dscn2820 Gallina TGA6R1
に付いていた
MIKUNI TM40
2連キャブ。
どうやら4連のキャブを
2個に分けたもの
のようにも見える。

スロットルのロッドとか
左右に燃料を振り分ける
経路が無理矢理塞いであるので。

Dscn2821 ファンネルを外して
メインエアジェットと
パイロットエアジェット
を外してみます。
ここはTGA6S1の方では
つぶれていたのですが、
どうやらこっちは大丈夫そう。

Dscn2822 Dscn2825 左が
メイン、
右が
パイロット
のエアジェット。
メインは穴無し、
パイロットは0.8。
何となくBSTと同じに見える。

Dscn2830 キャブ側の
穴もネジ山も
とりあえずきれい。
でもこの内面の
曲面のきれいさはさすがに
レース用キャブレータなんだなぁ
と思ったりして。

Dscn2832 つづいてフロート室を
開けてみます。
パッキンは...
コチコチです。
ここは再利用して
だだ漏れになった経験があるので
やっぱり交換ですね。

Dscn2834 パイロットジェット
12.5番。
左右でセッティングは
特に変えていない模様。
とりあえずはこの番手で
始めますが、
何種類か買っておくかな。

Dscn2836 フロートは
浮かべてないので
それ自身に問題が
あるかどうかは
まだ確かめてません。

フロートが下がった時に
強制的にバルブを下げる輪っかが
BSTには付いていましたけど
TMのフロートバルブには無いんですね。
やっぱり市販車は放置→固着というのを
考えて作っているということなんですね。

Dscn2838 ニードルジェットを外します。
メインジェットは
付いていないです。(涙
ニードルジェットはZ-2
という番手。
BSTでは壁面に穴があり
ニードル周りで混合気を
作ってましたが、
TMでは無いので、
メインエアジェットの
穴無しも納得。

Dscn2840 で、ニードル。
9CHY3という
タイプらしい。
8割開度くらいから
ものすごく細くなっていく
ので全開に向けて混合気が
一気に濃くなって行くセッティング
のニードルということか。

ピストンから外れてちゃ
意味ないですけどね...。

Dscn2843 これがその固定用
プレートとボルト。
どうやらこれが
外れたらしいのだが
これだけの長さのネジは
万が一緩んでも
簡単に脱落までには
至らないと思うのだが。

Dscn2842 スライドピストンと
キャブレータ本体との
隙間はほとんどないのが
スムーズボアの
レーシングキャブの特徴なので
ピストン室の異物が
落ちづらいと思うのだが
どうやら全開時には
ちょっとだけ隙間が出来るみたい。

でもこの隙間を通して
あのボルトが落ちるのかな?
結構長いんだけど。
試して傷つけたら
本末転倒なので試してません。

という状態なので、
まずは欠品している部品や
経年で硬化劣化している部品が
手に入るのか?
最初のメインジェットは
何番がTM40としてはよさそうかを
BSTの時にお世話になった
JBSさんに問い合わせしてみてます。

それよりなによりエンジンは...。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年3月22日 (火)

ない...。

未だ時々揺れますね。

中身を確認しようと持ち帰った
Gallina TGA6R1に付いてた
TM40の二連キャブ。

ピストンに固定されるはずの
ニードルが固定されておらず、
その固定ネジがどうやら
燃焼室に入って化石となった。

さてそれ以外はどうなのだろう
とフロート室を開けてみました。

Dscn2818 TMキャブの
フロート室です。
きれいです。
多分o-リングは
交換しないとヤバいでしょう。

ところで...
ずいぶんニードルがはっきり見えるなぁ
と思ったのですが、

あれ?メインジェットが無い?


誰かGallina TGA6R1のキャブセッティング表を
持ってたり...しないよなぁ...。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2011年3月21日 (月)

週末が楽しみ...。

三連休最終日。
天気が悪いので休みをとっても
実質在宅勤務状態ではあります。

そんな午後にハヤシカスタム社長から電話。
週末預けているGallina TGA6R1の
エンジンを開けてくれると言っていた。

「燃焼室で小ネジが化石になって埋まってます」

電話で話す限りどうやらキャブのピストン上部の
ジェットニードルを固定していたネジ。

ふふふ、どんな状態なのかが楽しみです。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

こういう時なので

少し晴れ間の見えた日曜日、
まだまだスタンド周りの渋滞があったので
買い物をバイクで行くよと
Dscn2816 怪鳥DR800Sに
火を入れて出ます。

ツーリングペースなら
23km/L以上走るし
タンクも半分以上あるから。
なにより眠らせすぎて
バイク自身がどうかなるのは
避けないとならないのでね。

と言い訳。

なによりトコトコ走るには
アップライトなポジションが楽。

夕方、更に時間が出来たので
今度はGallina TGA6S1に火を入れて
ハヤシカスタムへ。
預けているTGA6R1の様子伺いと雑談。

やっぱり話題は地震、原発の話から
ガソリンの話、燃費の話。
ハイブリッドって偉いという話。

燃費より馬力という時代を越えて
馬力と燃費の両立ですよ〜なんて話をしばし。

個々人の走り方に合わせたセッティングは
ノーマルキャブよりFCRやTMの方が
きめ細かく出来るはず。
スロットル操作のクセや
どういう時にパワー感を感じるのかに合わせて
ジェットやニードル、加速ポンプの吐出量を変え
パワー感を必要としない巡航状態では出来るだけ
薄くするなんてことが出来れば、
気持ちよく走りながら燃費も両立できるはず
なんて思っています。

負圧キャブではピストン開度が負圧任せなので
更に頭をひねらないとならないのでしょうけど。

Dscn2817 震災前後の意識の変わり方、
これからの日本がどうなるのか、
ゆとり教育で我慢を知らない子供とか
話し込んでしまったら、
すっかり夜になってしまった。

寒さと舞い始めた雨に我慢しながら
スロットルを開ける姿を見せながら帰路につきました。
ちょっと見せるには速く立ち去りすぎたかな...。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月19日 (土)

走行会...中止

今年はハヤシカスタムでチームを組んで
レースに出ようという話で
キックオフの打ち合わせが先週末ありました。

その打ち合わせの議事録が
今日まわってきました。

その中に
4月24日のSSU走行会中止
の一言。

今は有事ですからね、
少しでも復旧、復興にガソリンを回さないと。

ってその頃までには
ある程度インフラが戻ってくれないと
被災地以外の生活にも影響が出ますよね。
復旧後の復興にも影響が出ると
経済面でも日本が沈没してしまいます。

個人で出来ることがあるわけでもないので
いつも通りに淡々と外貨獲得に繋がるだろう
と思いながらいつもの仕事をするしか無い。
それを次に繋げてまわすために
趣味に細々と注ぎ込んで行くしか無い
なんて思いながらTM40をばらすかな。

更に回すためにはTMR...(笑

いずれにしてもここしばらくは
冬眠しながら色々磨いておこう。
いろいろ融けた時には全開で走れるように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月15日 (火)

平日ながらモンキーRで買い物

幸いにして停電無しですんでいるうちの周り。
しかしながら電車は運休で動かず、
会社は計画停電を前提にしての短縮勤務。

いつもより遥かに早い時間に帰宅し
家の停電に備えてましたが、
あまりにも時間があり
週末タマゴを買い損ねていたので
近所のスーパーに残っていないかと
久しぶりにモンキーRに火を入れてみました。

さすがに30回程度のキックが必要でしたが
いつものように息を吹き返す。
近所のスーパーは...、計画停電なので閉店。
ちょっと足を伸ばして養鶏場の直売所を
目指してみます。

家の前の幹線道路もガソリン待ちの車の列。
直売所を目指す途中の対向車線のスタンドには
”ガソリン×”の札が出され閉店、
その近くのスタンドからはキロ単位の行列。
従業員が今日の分の終りを告げるために
列と共に歩いている。

その車列を傍目に見ながら、
その車列に並ぶ巨大な箱達で消費してるガソリンで
モンキーRなら2回くらい買い物できるんだろうなぁ
なんて思いながら走り抜ける。

’88年に買ったモンキーR。
ぶん回してブラックゾーンを使いまくっても
50km/Lくらいの燃費で走ってくれる。
慣らし運転で30km/hで走ったときは
満タン法で72km/Lの燃費を記録した。
佐渡の往復をした時もそれくらい。

6L程度のタンク、多少減っているけど
その気になればこれから400km移動出来る。
そんな手段が手元にあると思うと
何となく心強くなる。
きっとその気持ちがおおきいから
パリダカレプリカに憧れるんだろうなぁ。

直売所は至っていつものように営業。
朝取りのタマゴM玉10個で330円は
新鮮分を考えれば全く妥当な金額。
しかもゆで卵2個サービスしてくれた。

近くの野菜直売所ではとれたて人参、
チンゲンサイの芽、ほうれん草、小松菜
ブロッコリーが100円。

地産地消できることのうれしさ。
普段の生活で見逃していた時間と社会が
そこにあったことにも気づいた。

平時はものの動きが地方の活性化に繋がるけど
今は非常事態の解消にエネルギーを注ぎ
それ以外のエネルギー消費は最低限にする。
(もちろん自転車で買い物に行くとかが
理想なんでしょうけどね)
地元のものを工夫して普段通りに生活する、
そんな時間をしばらく過ごそうと思った。

応援する消費もそのうち。

いずれにしても久しぶりのモンキーRは
どんよりと曇った空の下だけど、
普段の景色以上の何かを見せてくれた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月13日 (日)

TM40

震災報道が止まぬ週末でした。
自らの無事を神に感謝し、
なるべく自分は普段の生活を
節約しながらすることが大切かなと。
経済活動停めちゃったら、
復興も出来ないし、復興した後も続かないので。
自分が出来ることはそのときのための仕込みを
一生懸命いつものようにしておいて
国力を維持することに
少しでも役立つことなんだろうな
なんて思ってます。

そう思いながら
ハヤシカスタムに足を伸ばして
みんなの無事を喜びつつ
預けているGallina TGA6R1の
キャブレータを分解清掃するため
外して持ってきました。

Dscn2800 TM40
の2連装です。
デカイです。
口径の大きさに
圧倒されながら
ファンネルの傷つきも
ちょっと気にしながら。

で振ってみると
ちょっとカタカタする。
Dscn2806 スライドバルブ
を開けてみると
どうも片側の
ニードルの
動きがおかしい。
おそらくバルブに
固定されていなくて
本来の燃調が出せてない感じ。

バルブの上側の蓋をはずして
中を見てみると、
Dscn2813 Dscn2812 右側は
バルブ上の
ニードル
固定板が
あるのに対し
左側は
その板が無い。

おそらくこれが
ふけが悪かった原因の様に思える。
で、もしかしたら
この固定板がインマニ側に
落ちて燃焼室に入っちゃったのかなぁ。

ま、それ以上の何かもあるかもしれないから
もう少しばらしてみよう。

とりあえず元気です。
心は落ち着きませんけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月12日 (土)

地震

まだまだこれから被害状況が判明してくるのでしょうけど
被災者の方にはお見舞い申し上げます。

地震が起こった時は、
出張出来ていたイギリス人とスペイン人と
打ち合わせをしていた。
免震構造の建家の中だったので
揺れは緩和されていたものの、
免震を知っている身にはその揺れから
尋常ではない地震であることを知らされた。
しかもかつて経験したことが無い
長い時間の揺れ。

スペイン人は生まれて初めての地震体験。
かなり貴重な体験になったよう。
落ち着いて周りの皆が状況をテレビで
確認し出して周囲の惨状を知る。
スペイン人、イギリス人両名とも
日本の津波警報報道の速さにびっくりしていた。

家族に連絡を取ろうとするものの
電話はもちろん通じづらくなっている。
携帯のメールで連絡を取ると
母親からは無事だが食器が割れた、
父親が買い物に出かけて連絡付かずの返事。
ちょっと心配したが、すぐ無事を確認の追伸。
かみさんの家族の無事も確認出来た。
会社は停電。
会社の電話もIPフォンにしており全てダウン。
もちろんネットワークも。
そんなときにiPadが役立つことを痛感。

数時間経過し会社の周りも落ち着いたので
帰宅するため車で出るが、
ずーっと長い渋滞。
いつもの3倍以上の時間をかけて帰った。
家は何事も無く安心。

原発の冷却トラブルのニュースが気になる。
電力供給滞ると生活はかなり不便になる。
揚水も電力を要するだろうから。
なのでガソリンと灯油は念のため
全てが正常なうちに入れておいた。
スタンドのポンプも電気だし。

改めて内燃機を内包する車というものが
もたらす利便というもののすごさも認識。
電気が落ちた会社で、ニュースをワンセグで
確認する皆は携帯のバッテリー残量を気にする。
家族にも連絡しないとならないが、
会社では充電出来ない。
でも車に戻ると充電器がある。
エンジンさえかかれば一通りのインフラが
普及するまで暖房も確保出来る。

たかだか6立方メートルの箱の中に閉じ込めた
パワープラントとしての能力は
インフラが崩壊した非常時には
ものすごい安心に繋がると
改めて感じてしまった。

無事な我が身を感謝。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月 7日 (月)

しばらくのご無沙汰でした

実はちょっとお出かけしてました。

Dscn2758 こんな具合でございます。
ローマにて、
モト・モリーニです。
日曜帰国しました。
パック旅行(久しぶり)
なので現地でバイクに乗るなどは
全く出来ませんでしたが
かなり楽しめました。

そこまでの勇気もありませんが。
旅行記の詳しいところは
車ブログの方で追々綴ります。

今度は個人旅行でRoberto Gallinaに会いに行きたいですね。

どこまでTGA6を覚えているかはわかりませんが...(笑

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2011年2月 | トップページ | 2011年4月 »