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2010年11月30日 (火)

945/1000

カンブリア紀の種の爆発。

様々な姿が同じ行く先を目指して
様々な道を歩んでいく。

腕時計の電子化も
水晶発振に至るまでに
異なる道が有った。

音叉を電磁石でたたき、
生じる一定周波数の振動を利用し
時を刻むACCUTRON。

50年前、クォーツが普及する前に
アメリカのBULOVAが開発。
アポロ計画の正式時計では無いが
宇宙船備え付けの時計、
月面設置の時計として
無重力での動作信頼性を買われた。
アキュトロンの歴史はこちら

Dscn1867 50周年の今年、
その技術に再び陽を当てて
復刻版のスペースビューを
1000個限定発売。

宇宙も電子技術も
いろんな意味で未開拓だったころの
フロンティア達。

今のときを刻みながら当時の時にも
思いを馳せさせてくれる、
タイムマシンかもしれない。

純粋な機械式時計はこれからも作り続けられる。
工芸品として技術者の魂が乗り移ったものは
語り継がれるものになるが、
それ以外は新しいものに塗り替えられていく。

時代の間に生まれた主流になれなかった革新は
革新さ故再び日の目を見ることは無いだろう。
しかし進化も無いため旧くなることも無い。

ある意味貴重な時計なのかもしれない。
Dscn1871 Dscn1873

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コメント

 物にはそれぞれ歴史がありますねぇ
 そう言われてみればこの音叉式の時計の話は聞いた事があるようなないようなっていう感じなんですが、同じ回答に到達するにもその解は決して一つじゃないっていう事ですよね
 きっとより小型化と均一の品質を保ちやすいっていう事でクオーツが勝ったんでしょうけど、別の未来がこんな小さな物にもあったかもしれないと思うと感慨深いものがありますね

なみぞぅ>
こんにちは。
いろんな考え方が出来る世界は面白いですよね。
ちょっと古いものが魅力的に見えるのはいろんな思想が詰まっているからかもしれません。
ちなみに日本でもBULOVAと提携したシチズン電子が音叉時計を作っていたことがあるそうです。

投稿: たけ | 2010年12月 1日 (水) 05時44分

本当は、ここに記載するのは失礼とは思いますが、連絡方法がなく申し訳ありません。ガリーナのことで時々拝見させていただいておりました。私もガリーナを所有しておりますが、レーサーとして輸入されているらしく公道に乗り出すことができません。都合により手放すことを考えているのですが、興味はありますでしょうか?私が所有するよりもこのレーサーガリーナが余生を幸せに過ごせそうな感じがしましたので。

>なみぞぅ
こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。別途ご連絡さしあげます。

投稿: 茅ヶ崎市在住 | 2010年12月 5日 (日) 00時03分

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