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2010年4月13日 (火)

メカニカルブレーキ

ちょっとバイクに乗っていない今日この頃を反省。
新年度で慌ただしいところに加えて、
週末は結構会社のサークル活動に費やしているので。

でその延長で遊びにいった先週末の
ダットサン会の旧車イベント。
ってバイクネタではないのはご愛嬌。

Dscn0410 ダットサン1号車と
ダットサンスポーツ。
1933年と1935年のモデル。
戦前のメカニズムって
どんなんだろう
なんて思いながら眺めてみる。

Dscn0427 ダットサン一号車の
スピードメーター。
シトロエンDSのように
横向きに回るドラムが
スピード表示らしい。
うーんけっこうかわいい。
今では見れない遊び心。

しかも下のつまみはアポロの方向指示器。

もうひとつ面白いと思ったのは
Dscn0424 ブレーキです。
これはダットサン一号車の
右フロントホイール周り。
横置きのリーフスプリングを
ぐるっと廻って
ハブの下側のシャフトにつながっているロッド。
これがなんとブレーキなんですよね。
ペダルを踏むとこのロッドが車両前方(写真の手前側)に
動いて、ロッドを押し回して
ドラムの中のカムを拡げる
リーディングトレーディングブレーキ。

何より力の伝達構造に金属ロッドを使っているのが
何とも言えずステキ。
築地の場外市場を走り回る自転車ぐらいにしか
今となっては残っていない(?)
レバーとロッドのブレーキ。

子供の頃に乗ってた自転車もそうだったけど
リンク周りがすぐ錆び付いて動きが渋くなり
子供の力では握りきれずに怖い思いをした覚えがある。
そんな体験が、動きの良くないリンクを
許せない気持ちを育んできたのかな。

ちなみに2年後に売られていた
ダットサンスポーツでは
Dscn0425 同じく右前のホイール。
サスペンションアームと
リーフスプリングの前後関係が
逆転していて、
ブレーキロッドもアームの後ろ側だけ。
おそらくブレーキペダル側に
リンク構造ができて、ロッドを引いて
ブレーキがかかる仕組みになっているのだろう。

そりゃまっすぐの金属ロッドを引っぱる方が
力が逃げなくてブレーキは効きますよね。

こういう構造に学んだ後に
いいワイヤーケーブルが手に入るようになり、
いいオイルシールが出来て今のブレーキシステムに
なっていったんでしょうね。

押すシステムに固執してたら
どんなブレーキに進化したんだろう
なんて考えると面白い。

でもケーブル駆動のディスクブレーキのバイクは...

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