能動的な楽しみ?
仕事の関係でやり取りしたメールにおまけの一言、
「久しぶりにRZに乗りました。
段付き加速はたまりません」と。
もちろん自分も一言添えて返信。
エンジンの様子を見ながらスロットルを開ける
ビッグシングルが楽しいです、と。
燃焼という制御が難しい現象を
出来る限り環境条件や
起こりうる状況の範囲を狭めて制御して、
欲しい出力を得ようとする内燃機。
多分に偶然に任せざるを得ない現象を
積極的な知恵と経験で必然に変えて
凶暴な力を制御する楽しみ。
誰でも乗れるではなく、
知っている人、経験を積んだ人だけが
思うように操ることが出来る。
それがバイク、クルマに乗る
楽しみなんだなぁと思いを巡らす。
電動機を動力源として煮詰め尽くした
高精度の制御を織り込んだ制御回路で
駆動される乗り物も楽しめるのかな。
きめ細かい制御が出来ないけど
出力だけはデカイFETアンプを
荒削りなチューニングモーターに
組み合わせたラジコンは
ブラシに当たるコンミテータの
タイミングを伺いながら
じわりとスロットルを開けていくと
グリップの良さと加速のノリの良さを感じた。
きっと高いプロポと高精度なアンプ、
更に進角調整までやってくれる
ブラシレスモーターなんかになったら
こんなめんどくさい事をしなくても
速くは走れるんだろうなぁ。
そこまで移動しなければならないが
動くためにはしなければならないので
スロットルを操作する。
そんな受動的な義務になるんだったら
一般的には出来の悪いとされる
ハードウェアの組み合わせの偶然を
能動的に操作して楽しみたい。
これはもう20世紀の過去の楽しみに
なってしまうのかな。
その楽しみを育てておかないとクルマもバイクも
エレベーターやエスカレーターになっちゃう。
そんな不安も感じちゃうなぁ...。
なのでなおさら乗れる間は楽しもう♪
| 固定リンク
コメント