寒さ戻りました神奈川県央。
お使いの途中で留守電が入っていました、
Gallinaを預けているハヤシカスタム社長から。
フロントフォークから派手にオイルが漏れたので
オーバーホールと共にシール交換をお願いしていたところ
まず分解出来たので進め方を相談ということでの連絡。
前回、インナーチューブが入っていると
分解出来ないということで
オイル交換のみとなっていたフォークが
見事バラバラになっていました。
とにかくオイルシールを外せるようにということで
完全にインナーチューブを外すためにボトム部を外し
すっぽり上に抜いたという具合。
アウターチューブの下端付近に切った溝に
Cリングが入るのですが、
奥に見える段差との間にカラーを入れるだけなので
本当にインナーチューブと隙間が無い。
径にして2mm弱程度しか隙間が無い中では
いわゆるスナップリングの引っ掛け代すら作れない。
ちなみに
アウターチューブの外側に切ってあるネジに
このゴールドのキャップがねじ込まれ、
キャップにオイルシールが内蔵
ダストシールがその下に着く具合。
なので、ここまでばらす前提ならば
オイルシール交換は却って楽になる構造。
ボトム部は各バイク毎に異なると考えると、
汎用性を持たせた構造としてはありなのではないかと感心。
ちなみに今回ここまでばらすために、
社長ってば特殊工具まで
作って対応してくれました。
ちなみに左の長〜いのは
トップのキャップを外す
ピンスパナの様なもの。
その脇と右の写真はボトムブラケットを外すためφ38のインナーチューブをしっかりとくわえこむための治具。
Gallina TGA6S1オーナー他、
チェリアーニ倒立フォークユーザーの皆さん
ハヤシカスタムに専用特殊工具がありますので
オーバーホールの時には相談出来ますよ。
ってどのくらい日本で需要があるんだろう...。
社長ひたすら感謝です m(_ _)m
でこのオイルシール、
Made in Japan
NOKのものでした。
型番らしきものは
BR6566Eと
書いてあります。
ほぼ同じ寸法のオイルシールがPOSHにもあり
それが無事使えそうです。
でもNOKの方にも問い合わせしてみたいです。
こちらはダストシール。
同じくNOK製。
型番らしき番号はBR6561E。
φ38は実はSRXと同じでもしやと
社長が持ってきたダストシールがなんか使えそう。
でもSRXはリップが一つ、
こちらはダブルリップになっていました。
ということでシール類は何とかなりそうなフォークですが
問題はもう一つアウターチューブです。
Gallinaオリジナルの
マグネシウムトップブリッジに
クラックを発生させ、
謎の寸法のためタキオンのセパハンを付けるのにとても苦労をさせてくれたアウターチューブの塗装。
これをなんとかせねばと思っています。
ばらした所でよくよくみてみると
オリジナルのブロンズアルマイトが端々に見える。
また塗膜の構成も解りました。
ちょっと深みのある感じの塗装だったのは、
サフェーサーのような厚めの下地塗装に微妙な凹凸、
それをブロンズ風に見えるこれまた厚いクリア塗装で
覆っている関係で深みが見えたもの。
ちょっと古めの自転車フレームであるアルミ粉を厚めに
引いてクリアをかける手法に良く似ている気がしました。
多分そういう見栄えを狙って、そういう塗装屋さんで
きちんと塗ったもののように思われます。
でも厚くなってマグ割っちゃ...。
ということで今回容赦なく剥離してもらいます。
予定としてはオリジナルのブロンズアルマイトにします。
まずは剥離して表面状態が解った所で
再度相談するということにしました。
せっかくなので時間をかけてじっくり取り組みます。
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