普段走る通勤途上の道、
いつもただ通過しているだけの交差点、
いつもは見逃していた風景。
怪鳥用のオイルを買いにいこうと思った月曜午前。
いつもの通勤ルートをMonkey-Rで流していたとき、
ふと立ち止まった交差点に交差している道は、
遥か彼方までひたすら真っすぐだった。
しかも、海老名市の他に
横須賀市と書いてある。
調べてみると神奈川県央は
丹沢の東端の水源。
そこから横須賀までの
上水を供給するために
ひたすら真っすぐな道を
引いたと言うことなのでしょう。
この辺の区画整理も無視してひたすら
真っすぐに引かれた線。
道のそこかしこに、
横須賀市水道部の
標柱が残る。
気になったので
しばらく道なりに
走ってみることにしました。
原付だからエンジン切って
押すのもらくちんですからね。
でも、暑かった...。
海老名駅の近くから
小田急をくぐり
病院脇を抜けて
パンストで有名なアツギの
工場脇を走ってもひたすら真っすぐ。
この工場は明らかにくさび形。
工場脇から丘を駆け上がっていく道。
丘の先はと思って
登ってみると
その先も更に真っすぐ
続いていく。
調子にのって
進んでいくと、
道ばたに出て来た
別の標柱。
ちょっと下の方が見えないのですが、
旧字体の「海」の字。
これと横須賀とくれば
やはり帝国海軍の水と言うことですね。
水道みちで検索すると
やはりこの道は帝国海軍の軍艦に
飲料水を供給するために作られた道とのこと。
東名を越えて更に道は真っすぐ続きます。
いつの間にか大和市に入ってしまいます。
それでも道は
ひたすら真っすぐ。
逆に真っすぐなだけに
アップダウンは結構あります。
ここを自転車でレポートした
方が結構いますが、
皆さんご苦労様です。
夏は遠慮したいです。
藤沢市に入って
道路脇にそびえ立つ
コンクリートの巨大な樋。
新幹線をくぐる頃には
道路っぽくなくなっている。
ここの直前のところは
ほんとに残土が乗せられていて
ちょっと自信がなくなる位
荒れた道だった。
この辺は
農地の間を
走る道路。
地元の
農作業車用の道路
となっている。
自転車はOKですが。
この辺の構造と水道みちと
同関係あるのかよくわかりませんが、
圧送されている水を分流し
農業用水として使っていたのか、
別系統の水源を持っていたのかよくわかりませんが、
昔ながらのコンクリートで用水路を構築している様が
部分部分に残っています。
崩壊している水路もあれば
そのまま農地の区分として
活躍している物たちも
まさかこのように使われるとは
思ってもいなかったでしょうね。
で、藤沢市内に入った水道みちは住宅地の裏を通り
いすゞの藤沢工場に
つながります。
さすがに工場に
突っ込んでいくわけにも行かず
今日はここまでとしました。
勢いで走り始めた
水道みちでしたが、
国策としてならではの大きな事業を
目の当たりにした感じがします。
国としてまとまり、国として成長した果てに
舵取りを誤ってしまったのでしょうが、
その後の民間の自由な開発の果てに出来た
今の日本は果たして国民のためになっているのだろうか。
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