対決ステンレス!
台風来そうで来ない、週末に向けても天気は悪そう。水曜日朝のあかさたな占いで私の本名のや行は最低。(改めて見てみるとハンドルネームのな行でも9位だった...So what ?)
とにかくシフトレバーをなんとかしないことには天気が良くなってもGallinaに乗れないじゃないですか。ということで大鉈を振るいます。
これまでの経緯を振り返ると、
うちに来たとき仕様)
シフトレバーにM5のタップが切ってあり、M5x25のボルトにナットを噛ませてリンクとオフセットさせていた。
→レバーのネジに噛む部分でボルトが繰り返し折れる。シフト操作時にボルトを引っ張りながら曲げる力が入力されるため。M5の太さのボルトで支えるのは限界。
5月連休から月曜日まで仕様)
ボルトに曲がる力が入ることでボルトが折れることから、曲げの力が加わらないよう座面の広いスペーサーを作成し、M5ボルトで固定。(製作の過程はこちら)
→ねじ止め剤の併用で結構な期間何事も無く使えましたが、月曜日アルミスペーサーの雌ネジ山がねじ止め剤ごとむしり取られました。座面拡大は有効な手段であったものの、シフトチェンジ時に入る引っぱり気味の繰り返し入力にアルミに立てたM5ねじ山の強度が追っ付かなかったんでしょうね。
よって対策は
- ねじ径をアップする
- アルミより固い材質をスペーサに使う
(でもリンク側はユニバーサルジョイントをそのまま使うのでM5も必須なのです。)
そこで買って来た材料はこちら。
M10x20のステンレスボルト、ナット、ワッシャのセット。
(写真はシフトレバーと壊れたアルミスペーサーと一緒に撮影)
つまりレバー側に固定するのはM10のねじ。M10であればボルトの中に穴をあけてM5の雌ねじを切るには十分と考えた次第。ステンレスであればアルミに較べて重いけど強度は十分なはず。
そこまでやるんだったらなんかM5雌ねじ付きのボスを溶接すりゃ...なんて声が聞こえそうですが、溶接機持ってないし...とにかく火がついてしまったんです。止まんないんです。ついでにポチッとです。
まず首下20mmは長過ぎるので、12mmくらいに切断します。切断面はヤスってネジ山を復元、且つバリを落とし、穴開けようのポンチを撃ちます。
続いてボルトの真ん中を狙って4.2mmの貫通穴を開けます。なんだかんだで15mm以上の深さの穴をステンレスにあけるのですが、どうしても人間ボール盤では限界があります(というかおそらく危険な領域でしょうね)。なお穴をあけ終ったボルトはとんでもない温度になってました。切削油代わりのスプレーオイルもどんどん蒸発するし、最後水に入れるとジュッって言って、周りはグツグツなってましたから。
両側から真ん中を狙ってなんとか穴をあけた右側のボルトは、なんかそれなりの見栄えですね。ははは。今となっては悲しい笑いです。
続いてこの4.2mmの穴を下穴としてM5のタップを立てます。
水曜日の占い。「相性の悪い行はタ行」。タップ...タ行でした。
会心の出来の真ん中に穴の空いたボルト、ちょっと油断しました。これまでタップを立てて来た相手はアルミがほとんど、鉄を時々。ステンレスは始めてだったのですが、ペースを誤りました。
こうなると悲しいかなタングステン鋼の固さが恨めしいです。どうしようもないです。あきらめました。もうひとつのちょっと穴がオフセットしたボルトにもう一回タップを立てます。
水曜の占い「初心に戻ることで、ハプニングを乗り切っていけるでしょう」...はい。タップも粗目から中目、仕上げと順繰りにします。とホームセンターで改めてタップを購入し、再挑戦。もうじわりじわりとねじ切りを進めます。それこそ30度程度回しちゃ戻しの繰り返し。さらに粗目→中目→仕上げ→粗目...を繰り返すことでなんとか有効ねじ深さ6mm強(7山)を確保しました。タップってちょっとねじ切ってちょっと戻す時の戻しでゴリゴリと削るんだなぁと改めて実感。今までの柔らかい材料との違いを勉強させてもらいましたよ。
続いてレバー側の加工。ステンレスに較べると鋼も柔らかくと厚さも薄いので(とはいっても4mmくらい)8.5mmの下穴開けもM10のタップ立ても楽なものに感じられました。気は使いますが。
ということでとりあえずシフトレバーとして使えそうなものの準備は出来ました。これでだめなら、再度レバーの穴を揉んで潔くM5のロングナットかなんかを溶接してもらうか、オフセット量の近いシフトレバーを探して穴をあけるだけにするかします。
なにより一回ステンレス相手に加工をしてみたかったんですよ。道具無しで苦労するのもまた楽しです。でも怪我には気をつけないと。保護眼鏡は手放せません。まねは...御勧めしません。きちんと道具を使って下さいね。
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コメント
こんにちは~。
うわぁ! 人間ボール盤でステンビスに
貫通穴は凄いです(ビックリ
ここの部分は、M5側をボールリンクで
繋いだ方がスムーズに動くような
イメージなんですが、如何でしょう?
流石に作るのは難しいので、日本車の
パーツ流用で・・・な~んて言うのは
簡単ですがぁ。
>なみぞぅ
やぶいちさん、ご指摘の通りです。M5側は両ボールのロッドでシフトペダルにつなぎます。ほんと小さなパーツ、わずか10mmのオフセットが欲しいだけなんですけどね。
結果はもうちょっと後で報告します。
投稿: やぶいち | 2006年8月17日 (木) 14時51分