覚醒 〜雷鳴編〜
”心地よい寝床から叩き起こされたのは土曜日の午前中。
どんよりと曇った空の下だった。
永い眠りで溜まった澱を少しずつ洗い流される。
そう、オレはまだ生きている。”
朝起きてみると今一の天気だったので、先日取得したナンバー取り付け先の再生作業に入りました。
まずはとにかく洗車。軒下とはいえ吹きさらしの環境にホロをかけておかれていた車には大量の砂埃。まずは水で洗い流します。
そう、再生するのは"Monkey R"。
トライアル三昧に明け暮れていた学生時代、行きつけのウィング店にしばらく在庫で置かれていて、すこしづつすこしづつ惹かれていった。買ったのは大学4年のとき。もう...19年前!(@o@)/。トライアルのちょっとカルトな世界から一歩外の普通のバイク雑誌とつながる世界を私に与えてくれた。
とにかくエンジンをかけるということで、まず吸気、燃料系から。タンク、エアクリーナーを外して出てくるKEIHINのキャブ。Gallina, DRのBST33を見慣れてしまった目で見ると、何とも可愛いけど、静かにいい仕事してくれてるやつです。
私のミスでしたが、ガソリン入れっぱなし。かすかな酸味臭はあるもののスケール等は少なかったフロート室。ありがと。
一応ジェットのつまり等が無いことを確認して組み付けます。ちょっとo-ringのへたりが気になりましたが。その後シールしているところを見るとやっぱり熱の被爆量が少ないのか一応役目は果たしていました。
続いて点火系。このプラグ、若気の至り。よく見てもらえると対抗極にヤスリを入れて二股にしてエッジを増やそうとしてます。効果のほどは”?”ですが、気持ち的には1馬力ほど増えます。(4.5+1馬力は大きいですよ)
そして循環器系。オイルを0.5L程抜いてフラッシングオイルを入れます。もう私すっかりZOIL信者です。
で、暖気が必要。組み上げたキャブにガソリンを導き、同じく掃除したプラグで再び息を吹き返させようと、キック!
なんとさすがは世界のスーパーカブエンジンがベース。一発で目を覚ますじゃありませんか。これにはちょっと感動です。
しばらく暖気してフラッシングオイルを抜き、充填するのはやっぱりZOILの部分豪勢油、じゃ無くて部分合成油。昔はずっとウルトラGPを使ってました。でも最近のホンダ純正オイルのラインナップがよくわからなくなってしまい、別の信じるものが出来てしまった今の選択肢はこいつです。
ということで手を洗って真新しいナンバープレートを装着。
取り付けのボルトがフック用になっているのは、かつてツーリングにも使っていたから。その話もいつかアップします。
一連の作業は空とにらめっこしながら。時々ぽつぽつ来たのでしばし中断。でもなんとかオイル交換まで無事に終えることが出来て今日の作業終了。
バイクを片してしばらくすると、真っ黒な雲とともに大粒の雨、四方の灰色の空を切り裂く雷光と八方から轟く雷鳴。
”そうオレは息を吹き返した。
雷鳴はオレの咆哮を待ちわびる賞賛の響き。
雷光はオレのための道を切り開き、
雨は長年の澱を洗い流す。道も、オレ自身も。”
それより何より自賠責入らないと走れません。
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コメント
おはようございま~す。
おぉぉ、モンキーRですか!
懐かしいですね。昔、弟が持って
ました。爆音でしたが・・・
昨年(かな?)のもてぎで
モンキーR改で、ドカのモンスター
そっくりに作ってあるのが
ありまして、凄く可愛かったです。
しかし、長年の眠りから
キック一発で掛かる様に整備
されてるのは、流石です!!
>なみぞぅ
やぶいちさん、おはようございます!
コメントありがとうございます。
モンスターR知ってます。自分も実はBROS Product 3を作ろうと思っていた時期があります。
キック一発は基本設計の良さです。多分。自分はいつも「ブラックゾーン」まで使った走りをしてましたので。(^_^;)ゞ
投稿: やぶいち | 2006年8月13日 (日) 09時19分