2024年12月28日 (土)

ピーカン、P感

ほんと、久しぶりのブログですが、

今日も程よく晴れた年の瀬の1日でした。

 

晴れた空を「ピーカン」と表現する言葉の由来は
以前バイクの方のブログにもちょっと書いたのですが、
言葉の由来として航空写真(空中写真)用のフィルム
Kodak Panatomic-Xの低感度(ASA 32)でもきちんと写せる晴天
ということを空中写真家が使ったのがきっかけ、
ではないかという記事を日本カメラで読んだ気がして

日本カメラを調べようとしたら、
もう2021年に休刊になっていたのですね。

その記事を読んだとすれば、日本カメラを定期的に買っていた
大学時代から就職して寮にいた頃の’86年〜’93年ぐらいか。

もう手放してしまっているので、
国会図書館にでも行ってバックナンバーを読みまくって調べるしかないのですが。

よくネット上で言葉の由来は
・ピース缶のような青だから
・ピーンと晴れたカンカン照り
とか書かれていますが、
ピース缶の群青と表現するには日本の湿度を含んだ空気の空はそこまで青くない、
あえてカンカン照りを異なる表現にするほどのこともない、

と考えると、あんまりメディアに登場しないけど
プロフェッショナルとして独自の世界である空中写真家が
Panatomic感の晴天、と狭い業界用語を作っていて
それを同じ映像関連の人を介してメディア関係者にも広まった
という話があるのではないかな。

最近では「ピーカン」という言葉自体が死語扱いされてつつあるけど
その由来がもしも志高いプロの意味のある言葉だとしたら、
その志と歴史を正しく残したい気がします。
もう空中写真家も少なくなっているでしょうし、
当時Panatomic-Xを使っていた人もいなくなってしまっているんだろうなぁ。

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2024年5月26日 (日)

輸出規制品注意書き

ご無沙汰しています。
今日は車ではなくカメラネタで。

ここのところ実家の荷物の整理をしています。
父親が使っていたNikon Fを受け継ぐことになるのですが、
そのほかカメラ関係の荷物を探している中で見つかったのが

Img_8460当時のNIKKORフィルターのパッケージと
おそらくNikon Fに同胞されていたと思われる注意書き。

Img_8461裏面には英語もきちんと書かれていて
アメリカの税関にNikonは登録しているから
代理店以外の米国輸出入はできないとのこと。
Nikon FのImg_8462シリアル番号から
どうやら1968年ごろに取得しているものなので
その頃はそういう対応があったのでしょうか。
それだけNikonブランドが海外に注目されていたことの証なのでしょうね。
とても貴重なNikonの歴史に触れられた気がします。

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2024年2月19日 (月)

PRACTOS 光学式露出計

ほんっとにお久しぶりです。

一応マーチもFIAT500Fもサニトラも元気です。
そのうちきちんと記事にします。

週末銀座の松屋に行きました。
催事会場では中古カメラ市...。沼です。
とはいえ今更新しいカメラ、アンティークのNikonを手に入れてもきちんと使いこなしてあげられないので、それを買おうというわけではなく、アクセサリで楽しいものがないかと探しに行った次第。

...あるんですね素敵なものが。

Img_7483光学式露出計というもの。

初めてみるものだったので「これ何物ですか?」と中古カメラ商のおじさんに聞いても、
程度の違うNDフィルタで見える数字が変わるようにできていて、撮影環境の光量をどの数字までが見えるかで確認すると

Img_7487

本体周りに記入された計算尺で絞りとシャッタースピードが読めるというものらしい。

そのシンプルさと革ケース付きということで勢いで購入してしまいました。

でいろいろ調べてみてもこのPRACTOSという会社のことはまだ探し出すことができない。
でもどうやら1925年あたりから1950年あたりにかけてこの露出計を作って売っていた模様。

って、まさに戦争を挟んだ時代ではないですか。

Img_7484

しかもドイツ製。

でこの周りの数字の意味を探っていたところ、どうやらこのH&D(ハーター アンド ドリフィールド)、Schinerというのがフィルムの感度を表しているらしい。で、このフィルム規格そのものをまとめているサイトも発見
フィルム規格のWiki

どうやらフィルム規格のDINは1933年頃にできたもののため、この光学式露出計は1930年頃のものではないかと推測。
このH&Dだと今のASA 100は3200になるので、その数字にリングを合わせます。

その状態で被写体を見るように本体を向けて覗き込みます。

Img_7490

覗き込んだ様子はこんな感じ。
数字が見えて小さくなるとどんどん濃いNDフィルタで数字が暗くなる具合。
これが読める数字でリングを止めると、その光量に応じたシャッタースピードと絞りの組み合わせが選ばれる具合。

これで天井証明を見上げると数字1が見えるくらいなので、
その状態で側面の計算尺を合わせるとシャッタースピード1/100でF2ぐらい。

Img_7493こんな状態

試しにオリンパスPEN-Dで露出を測ってみると
Img_7494こんな状態2

1/125でF1.9と出ます。
結構近いのかも。

意外と使えるのかもしれません。

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2012年2月11日 (土)

CP+ 2012

Dscn4007いい天気もつかの間の
土曜日でしたが、
パシフィコ横浜まで
行ってきました。

これはそこから見えた
景色だけど、
陽射しの感じが良かったから一枚。
CP+に行ってきました。
いわゆるカメラショー。

昔は日本橋高島屋だったよなぁ。
滅多に触れないカメラに触れられる
わくわくしたイベントだった。

AF一眼が主流になって
ハードの個性が無くなっていった頃から
ちょっと疎遠になっていたカメラショー。

今回久しぶり(20年ぶりくらいか)に
行ってみました。

さすがに写ガール、カメラ(元)小僧と
人出が多かった。
イベントに合わせて発表される一眼もあり、
そんなカメラのブースは長蛇の列。
もちろん並ぶ元気は無し。
だってちょっとの時間じゃわからないし...。

Dscn4009 今年のトピックは
日食向け装備。
これはiPhoneに装着して
太陽を撮影出来る
フィルター付き
レンズアダプター。
これから発売のようですが。
これ以外にも各フィルターメーカーは
子供の日食観察用NDフィルターを
準備してました。

Dscn4011 そんな中で
COSINAの
ブースはちょっと惹かれた。
ZEISS IKONのカメラもしかり
もちろんフォクトレンダーの
ベッサシリーズ。
ちまちましたファインダーは
かなりゾクゾクしました。

Dscn4012 特にこのNOKTON
17.5mm F0.95 !

かつてのキャノン50mm F0.95
の再来の様なレンズ。
でも既に25mmが出ているので、
17.5mmはさながら35mm版がでた
という感じなのでしょうか。

銀塩35mmで歴史が止まっているので
最近のデジカメ用レンズの焦点距離と
35mmの画角のイメージが掴めない(汗

Dscn4018 帰り際の観覧車。
ちょうど4時44分
細かい画角調整が
コンパクトデジカメじゃ難しい。
ちょっと切れる上側に
やっぱりNIKON1に惹かれる
自分を感じながら帰路についたりして。

でも帰ってから見た総合カタログ、
目次の少なさにちょっと寂しさを感じた。

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2012年1月21日 (土)

Kodak WHATとHOWの交錯の佳き時代

19日
米コダックが連邦破産法適用申請
というニュースが流れた。

デジカメの時代に、
フィルムに続く事業の見出しが出来なかった
とのこと。

中学高校時代、
カメラに触れ始めた少年の目に、
Tri-Xのライトグリーン、
Pan-Xの紫(だったかなぁ?)、
同じ塗り分けパターンと書体の
コダックのフィルム達は
意味もわからぬが憧れの物に映っていた。

写したい、切りとりたい画
そのフィルムだから描けるもの
そんなやりたいことを
ブランドが表現していた時代だったんだな
と今気がついた。

WHATとHOW
やりたいWHATを実現するHOWがあまたあり、
合理性の下でWHATの形が画一化するいま。

かつてのKodakのフィルム達、
HOWでありWHATでもあり
付帯物でしかないパッケージですら
独自の世界に誘う気にさせる、
そんな想いを馳せるのは
もう見れぬ夢の世界なのかな。

あの時代のパッケージ、
とてもアメリカのポップカルチャーも
感じさせる素敵なものだったなあ。
当時、こんな郷愁に駆られるなんて
思いもしなかったからなぁ。
全部捨てちゃっているよなぁ。

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2012年1月 1日 (日)

2012 あけましておめでとうございます(車編)

皆さん
あけましておめでとうございます
12_2



今年は、
・チンクでもう少し走る、ツーリングに行く
・マーチの走行距離を延ばす
(そろそろミッションが怪しいかな...)
・マーチの燃費向上を図る(何をやるかは未定)
・サニトラももう少し走る
(今年は富士での走行会もあるだろうし...)
・サニトラにナビを付ける

車以外ネタでは
・もっとベースを弾く、バンド活動する
・銀塩カメラで写真を撮る
・久しぶりにちくちく作品を作る

いい意味で鳥肌の立つ一年にしたいですね。

今年もよろしくお願いします。

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2011年10月27日 (木)

ユーサフ・カーシュ作品展

少し前に行った東京ミッドタウンで
ついでに寄ったFUJIFILM SQUARE。

そこでたまたま行われていた
ユーサフ・カーシュのポートレート展

もっと早く記事にするつもりだったけど
忙殺されてすっかり忘れていた。

かばんの中から出て来たパンフレットの
表紙のチャーチルがいつまでもにらみ続ける。
一枚一枚が時だけではなく
「人」も切りとっている。

そんなモノクロのポートレート達。
しびれます。
今月末まで。

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2011年5月21日 (土)

大口径!

ブログを飾る写真を撮っている
Nikon Coolpixの購入をきっかけに
ニコンのメールマガジンをもらっている。

今週そのメルマガ、
「★大口径!50mm新レンズ」
というタイトルで届いた。

超音波モーター入りの軽量単焦点。
(ニコンダイレクトのページに飛びます)

自分が35mmの銀塩カメラで楽しんでいたとき
50mm f1.8って
いわゆる「標準レンズ」で
一眼レフ本体に付属でついてくるレンズの代表。

ちょっと余裕があったらf1.4、
もう一息冒険でf1.2。
という物だと思っていた古い頭には
f1.8での「大口径」という接頭語に
違和感を覚えてしまった。

オートフォーカス一眼すら手を出さなかった身なので
今のデジイチの「標準」がわかっていないせいかな。

たぶんズーム全盛で明るくてf2.8という世界だと
f1.8は十分大口径。
しかもCCDの感度は昔のフィルムどころじゃ無いから
キャノンのf0.9なんて無用の長物の時代なんだろうなぁ。

これも消え行く技術か...。

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2011年4月 3日 (日)

デジカメのシャッター音

昨日昼間にかみさんがi-Phoneで
ランチ後のデザートの写真を撮っている時に
ふと気になったシャッター音。

「カシャッ」っとでも表現される
この音って何なんだろう?
なんでこの音なんだろう?

自分のNikonのデジカメも
「カシャッ」というか「カタッ」という
感じの音がする。
かつてのピカイチのレンズシャッターの音なのか
と言えばそうでもない感じもする
由来は何なんだろうという音。

Nikomat ELを長年使っていた身としては
あの重たいミラーを動かして
縦走りの軽いシャッター膜が動く
多くはミラーがパッキンに接触する音だが
ばね分の音が残響としていろんな部品に
反響する音、素敵です。

でもこれはNikon初の電子シャッター。
それ以前のメカニカルシャッターの音
しかもスロースピードのかすかに
「ジーッ」と言う音が混ざる音もたまりません。
父親の持っているNikon Fの音。
ミラーハウスの剛性もELと違うのか
残響音の違い、ミラーが閉じる時の
空気を閉じ込める音も柔らかく混ざり
その後に薄膜のシャッターが動作、
それを制御するメカニカルなタイマーが
微小な時を刻む音。

そういう素敵な音を持っているのに
なんでNikonさん再現してくれないのかな。

その他、OLYMPUS Pen(オリジナルの方ね)
のDも使ってますけど、
あれのレンズシャッターの軽やかな音も
いい味ですよね。
やっぱりスローシャッター。
1/8くらいの「ゥチィーッ」って感じの音も
いいですねぇ。

そんな音を楽しむのもいいと思うんですけど
各カメラメーカーさんいかがですかね?

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2010年10月24日 (日)

箱根石畳

あいにくの曇り空→雨の日曜日でしたが
かみさんの仕事仲間がアメリカから来て
週末に日本の景色を写真に納めたい
ということなので
かみさんも一緒に箱根に出かけました。

当初の要望は富士山を写すこと。
土曜日だったら天気よかったんですけどね。
でももしかしたらと、
いつもはバイクで出かける大観山に
K11マーチ号で向かいます。

Dscn1728 出がけの途中で
とうとう222、000km。

もう一息です。
このときのトリップメーターも
222kmなのは偶然の為す技。

いつもはバイクでは湯河原から
椿ラインを登るのですが、
今日は出来るだけ早く頂上に着きたいので
ターンパイクを登りました。

が...、やっぱりK11の1リッターに
3人乗車では登らないなぁ。
Dscn1730
大観山から芦ノ湖は
はっきりと見えましたが
富士山は残念、
雲の中でした。
やはり天気も今イチだったせいか
バイクの出もそこそこ。
ロータスの211が居たのには
アメリカ人も喜んでました。

でそのまま箱根の関所に案内。
やはり江戸時代の建物には
ちょっと関心を持って
写真に納めてました。

ただ博物館の展示品そのものは
なかなか理解し難かったかも。

その後、東海道つながりで
甘酒茶屋で一服。
ちょっと力餅は重かった模様。

で裏の自然歩道で石畳を見つけたところ、
「これは旧いのか?どこまで通じているのか?」と。
当時のも一部残っていて、関所まで行けるというと
機材を持ち出して歩き始めました。

結構一時間位歩いて元箱根まで。
Dscn1748
その途中で石畳の様子を
写真に残します。
そう、これが彼が
持ってきたカメラ。
かばんの中にはごっそりと
乾板が入ってました。

本体内部にもシャッターがあり、
レンズシャッターのないレンズも
使えるとのこと。
楽しそうですが、カラーフィルムの現像は
結構遠くにまで出しているとのこと。
もちろん今回の乾板は持ち帰りです。

このカメラを乗せている三脚は
最新のカーボン足のところが
合理的に趣味を楽しむ
アメリカ人なんだなぁと思ったりして。

そのまま富士の麓を抜けて
山中湖でほうとうを頂いたところで
本格的な雨に変わってしまった。

なのでそのまま道志を抜けて
海老名駅で解散。
よくない天気だったので富士山がみれず
ちょっと残念でしたけど、
思った以上に旧街道で楽しんでくれたので
良かったと思おう。うんうん。

また今度天気がいいときに富士五湖の方を
案内してあげようかな。

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