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2014年9月27日 (土)

20年の逆襲

先日、ビクターのポータブルヘッドホンアンプと、
最新のウッドコーンインナーイヤホンFX850を買った。

なかなかウィークデーに試すことができないので、
土曜日の買い物待ちの時間を利用して
試しに聴いてみているが、

これはすごい。





カラヤン指揮のチャイコフスキー交響曲第6番悲愴、
久しぶりに涙が出てきた。

オーケストラの空間表現、
飛び回る弦楽器の音、
ティンパニのふくよかな鳴り。

かなり感動的。

今主に使っているFX500と比較しても
音の拡がりが全然違う。
厳かに鳴る低音の響きも素晴らしい。

ヘッドホンアンプも、ビクターの圧縮音源復元技術の
K2テクノロジーを搭載。
そのせいもあるのか音の緻密さと包む感じが格段に良い。

もちろんその高密度な音をそれなりの音量で
きちんと再生する余裕もある。

CDがレコードの針のノイズを無くし、
万人に手軽にクリーンな音をもたらした。
ランダムアクセスできるシステムのおかげで
音楽の楽しみ方が大きく変わったと思う。

おかげでアルバム全体を通して、
起承転結を表現するミュージシャンも
減っちゃったのは残念でしたが。

で、手軽に音を楽しめるようになった引き換えで
緻密で繊細な音も失ってしまった。

そんな圧縮、持ち運びに走った20年の年月は
メモリーの低価格化も進め、
高速なプロセッサも手頃に手に入れられる時代に繋がった。

圧倒するこのFX850の音は
虐げられた本当の音からの逆襲。
良い時代がやってきました、ホントに♪

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