« 考えられる環境 | トップページ | 体制/反体制 »

2011年2月21日 (月)

いい音

先日チーマ号のオルタネータを交換した時、
KENWOODのオーディオのメモリが
リセットされた。
とは言え、ラジオの設定は残っていたのは幸い。

またイコライザやDSPの設定は
やり直しになりました。

いつも国府宏子さんのCDで
きちんと鳴っている感じの
ピアノの音を作ろうとして
イコライザのセッティングをします。
もちろん八尋さんのベースも。

クルマがクルマですし、
FUJITSUBOのマフラーなんか入ってますから
世間のレベルより低い次元の話ですけどね。

中高域の再生はピアノの鍵盤を叩いたときの
ミュートが外れる音が蘇るように。
この感じはサニトラに付けた
ADZESSTのコアキシャル2wayのほうが
再現してくれるんだよなぁ。

低音はブーミーにならないように
イコライザとブーストのかけ具合を調整。

意外とDSPでスピーカーの距離を調整する機能を
上手く調整してリアのスピーカーの位置を
適正に入力すると低音の再現が良くなった。

そんな調整をした後、最近買った
サンダーバードのBGM集を聞いてみると、
モノラルなのだが何とも言えない
中低音のふくよかな感じが出る。

おそらく録音の関係なのだろうけど
当時のマイクで拾い、テープに録った音。
間に介在した機械のおかげで
いい雰囲気が醸し出される。

映画Lemmyの一シーンで
CDショップで旧いビートルズの音源を
探すレミーの姿があった。

モノラルのベストの音が良いんだよ

と言っていたのはきっとこういうことなんだろうな
なんて思ってみたりする。

デジタルリマスターということで
当時隠れていた音を引き出し、
最近のデジタルオーディオで華やかな音を
奏でるように調整された音源。

でも当時スタジオで彼らやプロデューサーが
聴いてOKを出した音なのかどうかはわからない。

たとえダイナミックレンジや周波数域が狭くても
当時の音、雰囲気を伝える音は
それはそれで大事だと思うようになって来た。

いろんな音を自分で聞いて
それを自分の手で録音、再生して
再現性を良くするよう機械を作り上げる。

そんな領域まで達っしたらきっとすごいんだろうけど
そこまでまだのめり込んではいない。

なので選べるものの中から自分の感性に近いものを
選んで適切に音を出せるようにチューニングする。

オーディオをそろえることより
そういう音を聞き分ける耳と感性を持ち続けることが
大切なのだろう。

自分にとっていい音、心地よい音が
必ずしも万人にとっていい音ではない可能性もありそう。

なぜなら基になる音を聞いて解釈したのは自分で
その解釈を万人も同じ様にしているかは知り得ない。

同じ様な周波数感度を持っているのか、
音の立ち上がり、立ち下がりに対する感度は同じか、
それらの変化を心地よいと捉えるか変な感じと受け取るか。

きっと機械的に忠実に再生するという意味では
最新のデジタル機器を適正に動作させる組み合わせが
一番優れていて、忠実に再生するには
おそらくアナログなスピーカーすら
邪魔なのだろう。

でも自分にとっていい音、気持ちいい音
というのはいろんなアナログ機器の偶然が
作り出し得るものなのかもしれない。

たとえ忠実でなくても。

|

« 考えられる環境 | トップページ | 体制/反体制 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: いい音:

« 考えられる環境 | トップページ | 体制/反体制 »