Victorウッドコーン試聴会
夏休み前の金曜日夕方。
丸の内まで出ました。
目的は
JVC・KENWOOD
丸の内ショールームでの
ウッドコーン試聴会。
ウッドコーンというのは
樺の木を薄くスライスしたものを
スピーカーのコーンとしたもの。
(詳しくはこちら)
木の鳴りは自分の楽器でも
気になっていたところなので、
このシステムにはとても興味があった。
その結果今のインナーイヤーヘッドフォンは
ウッドコーンにしている。
確かに楽器の鳴りの再現では
共感するところがあったが、
インナーイヤー故の音像再現には
違和感を多少感じていた。
それゆえ、スピーカーシステムとして
思いっきり鳴らすとどんな感じになるのかは
楽しみだった。
個人的には最初に買ったCDプレーヤーがVictor。
また高校の頃からずーっと使っているシステムが
Victor P-compo PC-55と実は付き合いが長い。
CDプレーヤーではこれでもかというくらい
神経質に研ぎすました中高域の再生が特徴だと感じ
試聴して比較した他のDENONやPIONEERなどより
際立った個性が好きだった。
で、今回のウッドコーン。
その神経質さと木の鳴りに依るまろやかさとが
調和した感じを聴けるかと思ったら
その通りでした。
ブックシェルフ型の容量の限界は感じさせる物の
その箱を出来る限り鳴らそうとする
技術者の工夫の数々を開発者から聞きながら
いろんなジャンルの曲を聴かせてもらえた
楽しい一時。
CDに始まりDVDオーディオに音源を変えた時、
音の粒の豊かさ、奥行きの広がりに驚く。
続いてアナログ音源に切り替え、
Victorの社内で探しまわったという
レコードプレーヤーでレコードを鳴らすと、
包み込む音のきめの細かさに
改めてアナログの情報の多さを認識。
熟成が進んで豊かな個性が境目無く馴染んでいるモルトウィスキーの様な感じ。
CDが木綿のタオルだとすると
DVDオーディオは絹、
アナログレコードはやさしい陽だまりで
素肌を包まれている感じ。
う〜ん言葉では表現出来ない。
そんな違いを感じさせてくれたウッドコーンは
やっぱり優れものだったのかもしれない。
チェロでもピアノでも共に鳴っていた。
もちろんヴォーカルも金管もきれいに再現しますが
エンジニアのひともパイプオルガンは苦労してます
と本音で言ってくれた楽しい試聴会でした。
ちょっと食指が動いているのですが...。
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