TRIO Sansui OTTO Technics Aurex Lo-D ...
昨日Victorの試聴会で、開発者の話を聞き
ふと思った中学高校時代の電気店の店頭。
ちょっと品揃えの良い店だと、
いわゆる家電メーカーのオーディオブランドと
国産オーディオブランドの製品が並んでいた。
ラジカセとはひと味もふた味も違うコンポ。
いろいろ勉強してからで無いと手を出せない
敷居の高さを感じた物の、
今残っているハイエンドオーディオ達に較べると
遥かにリーズナブルな価格で
各社の凝った技術者の思いが提供されていた
気がする。
いつかは自分で考えて、聴いて、選んで
システムをそろえようなんて思っていたけど、
もう一方でウォークマン2で音を持ち出し
自分の生活そのものに好きにBGMを添える
楽しさにも気づいていった高校時代。
カセットテープに如何にいい音で
レコードから音を移すか、
家のPioneerのMINI-3は
いわゆるラックタイプのコンポより
ひと回り小さかった物の
十分過ぎるくらいのパフォーマンスを
発揮してくれた。
カートリッジで音が大きく変わることを
教えてくれたのもこのコンポだった。
とはいえ、学生のバイト代では
ortofonのconcordeは憧れだけ、
でもAudiotechnicaのAT15EaGの分離の良さ、
力強くも繊細な音に感激してた。
でもCD全盛となり、
音楽がより身近になって
楽しみ方も変わって行く中で、
音楽鑑賞に時間を割く楽しみ方は
減っていった様な気がする。
そんな時のための技術者の思いも
時代と共に居所を失っていった気がする。
生活の様々な行為を楽にしてくれた家電メーカーが、
一部門としてブランドを持ち
ひと味違う豊かな「時間」のために追求した音を
家電の品質と手軽さと共に提供してくれていた時代。
21世紀の今、何となくゆとりが無く
せわしない時に包まれているのは、
そういう豊かな「時間」を
いつの間にか失ってしまったからなのかな
なんて思ってしまった。
失われてしまった各ブランド、
そのブランドに込められた思い達、
憧れを持てる記憶があるのは
幸せなのかも。
自分にとってはVictorが紆余曲折はありながら、
残ってくれているのはせめてもの救いです。
うーんやっぱりウッドコーン欲しいかなぁ...。
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コメント
音楽を聞くのも今はPCでできちゃいますからねぇ
音質を突き詰めて行けばどんなにサウンドボードとスピーカーやヘッドフォンをいい物入れても内部のノイズで音が劣化しちゃうんでしょうけど、俺も部屋が狭いっていうこともあってテレビはケーブルをモニターにつないで、音楽はPCで安いヘッドフォンで聴いてます
それで思い出しましたけど、引越しのダンボールでまだ開けてない奴にCDが!!
今日も何もない日なんで探そうかな~
なみぞぅ>
音の奥深さを体感できるイベントでしたよ♫
ヘッドホンも楽しそうな世界ですよね。
PCオーディオの世界もいじり甲斐がありそうです。
投稿: たけ | 2010年8月 8日 (日) 12時43分