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2009年1月24日 (土)

インスタントコーヒー

会社の後輩が、以前ブログで紹介した
南蛮屋のインスタントコーヒーを試してみたと
突然メールを送ってきた。

ひと味違うけど、やっぱりきちんとした
ドリップコーヒーの方がおいしいですよね、と。

うんうん。そりゃそうだよ。
複雑な風味、香りは粉に出来ない成分もいっぱい含んでいるから。

でも缶コーヒーは元々液体なのに、
やっぱりドリップコーヒーに較べると味も香りも落ちる。
大量に作っていろいろ混ぜてと加工している間に
風味が落ちてしまうという所か。

お手軽にエッセンス(と誰かが思ったもの)を楽しめるようにしたことが、インスタントコーヒーや缶コーヒーの偉い所なのだろう。

と自分のiMacでCDをiTuneに読み込んでいる。
この行為もお手軽に楽しむための切り口なのだろう。

そもそも演奏会に出向いて出ないと身近に楽しめなかった音楽を
録音技術で演奏会場から移動させられるようにしたこと、
その録音を媒体に記録することで全く異なる所で演奏を楽しめるようにしたこと、
その媒体が音の波をそのまま形として記録したレコードから
磁気の強弱で記録するアナログテープ、
形をデジタル信号化して記録したDAT, MD, CD
信号を更にソフト的に圧縮してmp3などの
フォーマットとして容量の少ないデータに落とす。
どんどんお手軽に楽しめるようにしていった。

もともとは無限の要素がある生演奏を
記録装置のハードウェアの特性や限界で内容が加工され、
デジタル信号化する所で更にレンジが絞られて信号が断片の積み重ねに、そして更に圧縮ソフトで程よくつぶされる。
それでも元の音を聴いていたり、アナログ音源をそれなりの装置で再生したものと比較せずに、ただ何となく楽しむ、BGMとして流す程度であれば、少なくとも自分にとっては全く問題ない。

多分上手いカッコでエッセンスだけが残るようにされているからなのだろう。

安いレコードプレーヤーのクリスタルカートリッジで取り出した音を、これまた安いノーマルテープに録音して、安いテープレコーダーのフルレンジスピーカーで再生していたときのことを考えると、今の手軽さでそこそこの音を楽しめる環境はすばらしいなぁと改めて思ってしまった。

手軽故に、いいカートリッジに交換したり、いいテープに変えたりして音ががらっと変わる感動は味わえなくなったけど。

逆にオーディオメーカーの方もプロ故圧縮音源の悪さを認識して、それを電気的に補正出来ないかに挑戦している。この領域はまだ自分に取って未知の領域なので結構楽しそうな気がしています。

更にD/A変換やアンプの歪みがこの辺の圧縮音源を正確に再生しないことで、楽しい変化が無いかななんて期待したりして。なのでデジタル音源をアナログアンプで再生することの楽しみを早く試してみたいかも。
どんな良いオーディオ、高いオーディオでも電気信号を処理している限り、何らかの色づけ、性格付けを施すことになるでしょうから。その処理後の音が好みかどうか、楽しめるかどうかが問題なんだろうなぁ。

ということで圧縮してしまったものは、圧縮してしまったものとして別の楽しみ方をしてしまえば、きっと世界が広がる。

なので、インスタントコーヒーはインスタントコーヒーとして楽しめば、それはそれで良いのだと思う。
コーヒー葛湯なんかも簡単に出来るしね♪

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コメント

レコードがCDになって「音楽の価値」が下がったような気がする。
「針を落とす」のは最小限。
聞き始めたら正座してじっとして聞く
ってのが当時の姿。
CDはそんな神経質なことは不要。
いまや「配信only」と言う楽曲もある。
「価値が下がった」というより、「価値観が変わった」んだろうね。
・・などと思いながら合唱なんぞにいそしんでいるこの頃です。

そしてコーヒー。
私が行った範囲の欧米には「缶コーヒー」は無い。これはきっと日本文化なんでしょうね。喫茶店主が猛反対した、ってのはイタリアだっけ?(マクド進出だったかも)ちなみに私は好きです>缶コーヒ。ただし合成甘味料入りのを除く。「糖質ゼロ」「微糖」はキライだ~!
で、コーヒーだけど、最近は自分でマメ炒ってます。楽しいです。使ってるのはこれ--->
http://www.hidenka.net/hidenkaseihin/roaster/roaster.htm

>なみぞぅ
こんにちは。名前がありませんでしたが、
合唱と自家焙煎をしてしまうのりで
はまぁ。さんとわかりました♪

CDの話は是非ともそれだけで記事にしたいです。

自家焙煎はやってみたいものの、
もうこれ以上手のかかることは...という感じかもです。
アルミも磨かないとなりませんし(^_^;

人工甘味料、確かに違和感だらけですが
「そういう」飲み物と思って時々味わってます。
20世紀半ばに描いた21世紀の味の様な気がして。

投稿: | 2009年1月25日 (日) 21時30分

おっと、名前書き忘れてました(^_^;)
私も自家焙煎は休日の楽しみですが、
限られた時間で何をやるか、をちゃんと考えないと総崩れになっちゃいますね。
てな訳でニューイヤーミーティングは断念しました(笑)
「20世紀半ばに描いた21世紀の味」、良い表現ですね~

>なみぞぅ
表現気に入っていただけて、光栄です♪
自分でもなかなかのスマッシュヒットだと思いました。
いろいろ手を出すと時間がいくらあっても足らないので大変です。今でも手一杯なので...。

投稿: はまぁ。 | 2009年1月26日 (月) 21時24分

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